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投資と投機 [知識]

こんにちは!

前回に引き続き、不動産に興味を持ってくれる人の裾野を広げる為、ウンチクを語りたいと思います(笑)。
こういう話を、結構面白いって思うのは私だけですかね。。。

「収益不動産に投資」っていうと、胡散臭いとか失敗して損しそうって思ってる人ってまだまだ多いと思うんです。
でもそれは、『投資』と『投機』を混同してるんじゃないかと思います。


1991年。その前年に大蔵省が通達した「土地関連融資の抑制について」(総量規制)を発端に不動産バブルが崩壊しました。
当時を知る人の中には今でも、「株と不動産に手を出してはならない」と諫言される方も少なくありません。


本当に「株と不動産に手を出してはならない」のか?

『投資』と『投機』の違いを考える時、バブル崩壊の教訓から多くを学ぶことができます。
今回は、『投資』と『投機』の違いを歴史を振り返りながら検証してみたいと思います。


「バブル経済」は日本だけで起こった現象ではありません。

世界初のバブル、「チューリップ・バブル」って聞いたことありますか?
それは、1637年 オランダでチューリップの球根の取引への『投機』を発端にして発生しました。
チューリップ・バブルは、チューリップの栽培や花の美しさには興味を持たず、「価格が上昇して転売益を得られるだろう」という"機運”に乗じて多くの人々が実態から乖離した取引を重ね起こりました(『投機』)。
『投機』とは、短期的な価格変動を目論んで利益を得ようとする行為をさします。
その後、泡が弾けるように終焉を迎えたチューリップ・バブルは、破産者と成金を生んでその幕を閉じました。まさに『投機』とは運頼みのハイリスクハイリターンの象徴といえます。

これに対し『投資』とは、経済学において「資本(生産手段)を増加させる事」とされています。
国による「公共投資」や、企業における「設備投資」、広い意味では英会話教室に通ったりセミナーに参加する「自分投資」がこれにあたります。
例えば100万円が手元にあったとします。何もしなければ消費してしまうか、貯金して100万円はほぼ100万円のままです。
一方この100万円を使って、「設備投資」を行い生産性を高める事ができた場合。この100万円は、「100万円の設備」とそれが生産した『+α』へ資本が増加した事になります。
ロバートキヨサキ氏が「金持ち父さん 貧乏父さん」の中で語った「お金がお金を稼いでくれる」とは言いえて妙だとつくづく思います。


じゃあ不動産に対する『投資』を考えた場合。資本の増加とは何か?
「入居者が入るのか」という事に興味を持たず、“土地神話”の機運に乗じて、ただただ土地の値上がりを信じて不動産を購入する事ではありません。

不動産を購入する事で、家賃収入(インカムゲイン)を得るという事が「資本の増加」になります。
この時、「どんな入居者に住んでもらおう」とか「どんな間取りが好まれるのか」
「この家賃設定で長く住んでもらおう」と考えインカムゲインを増やしていこうと考える事が本来の『投資』だと思います。

“機運”に乗じて、資産を投じる『投機』
資産をどうやって育てていこうと考える『投資』

成功する不動産大家さんの秘密はここにあると思います。

次回からは、『不動産投資』の実践に即した不動産市場の見方やリスクへの備えについても紹介していきたいと思います。





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